2016年5月2日月曜日

不謹慎狩り

ネット上のSNS(Twitter や Facebook など)での話です。
実際にあった話では、

福岡県出身のモデルで歌手の西内まりや(22)は自身のTwitterで被災地を気遣うツイートを頻繁に投稿していた。さらに「非常時に必要なもの一覧」と題し、総務省のホームページから引用した非常持ち出し袋の内容一覧のイラストを掲載。それに自撮り写真を添えて「頑張ろう。支え合おう」とコメントし、最後にハートマークを入れた。

これに対し、「ノリが軽くて不謹慎!」「自撮り見せたいだけじゃないの?」などと批判が寄せられ、西内は当該のツイートを削除したのだそうです。

(上記の引用の元サイトは、http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160419/DailyNews_1118492.html

とにかく人の投稿(言動など)に「ケチ」を付ける。
わざわざ言う必要のないことを、あたかも「分かってないな!」とばかりに投稿する。
何なのでしょうか…。
自分は世の「良識」を代弁している…とでも思っているのでしょうか?
単なるストレス発散の憂さ晴らし?
あるいはよくいる「クレーマーおばさん」と同じ?

(画像は Twitter より)

ある専門家が「共感疲労」ということを言っていました。
辛い立場にある人を見て共感し、同情するあまり、自分の心身の調子を崩してしまうことだそうです。
そうなると気持ちが沈み、人間関係にも余裕を失ってしまうとのこと。
その結果、ふだんは見過ごしていたようなことまで「許せない!」と思ってしまう…。
悲しいことですね。

問題なのは、理由はともかく「不謹慎狩り」のようなことが横行してしまうと、攻撃された人は勿論、世間が不必要な自粛ムードになってしまうことです。
自分の言動が明らかに間違っていたのなら謝るべきですが、謂れのない「不謹慎狩り」は、無視するに限ります。
不用意に謝ってしまうと、こういう輩は図に乗ります。
「ほら、見たことか!(自分は正しかった!)」と図に乗り、更に他の「生け贄」を探すという訳です。

ITジャーナリストのI氏は、
「不謹慎狩りはヘイトスピーチと同じで、放置すればつけ上がる。ひどい書き込みには運営側に情報開示請求を行い、書き込んだ人物を特定し、法的措置を講じるなど何らかのアクションを起こすことが有効かもしれません」
と言っています。
そこまでやらなければならないとしたら、それこそ悲しいことです。

とにかく、物陰に隠れて石をぶつけるような真似は止めましょうね。
人の言動にケチ付けているヒマがあったら、近所のコンビニで10円でも20円でも寄付しましょう!
その方が余程気持ちがいいですよ!

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