2014年7月11日金曜日

デザインとは何か…


大変大きなテーマであります。簡単にちょいちょいとまとめることなど出来ません。
しかしこれは、私が業界に身を置くようになって以来40数年、ず〜と頭の隅に有り続けたテーマでもあります。
私は学者ではありませんので、ここで「デザイン」の定義をしようなどとは思いませんが、想いは言葉にしておく方が良いと考えました。

一口に「デザイン」と言っても、私が身を置く広告業界からファッション、プロダクト、建築など、分野は多岐にわたりますが、私の場合は広告業界に於ける「デザイン」を語ります。

広告とは、ある商品やサービス、企業などを、広く世の中に知らしめることですから、広告デザインとはその(目に見える)表現手法のことを指します。
ポスターや雑誌・新聞広告のような紙媒体もありますし、テレビコマーシャルや、最近ではウェブサイトなどのデジタルメディアもあります。
如何に目を惹くか、そして目にした人に何を訴えるか…。それらを決定づけるのがデザインです。
キャッチフレーズやナレーションのように、言葉に関わる部分の役割も大きいですが、私はそれらをも含んで「デザイン」だと思っています。

では何が「良いデザイン」かと言いますと、それを測る一定の基準など存在しないのです。ですからありとあらゆるデザインが生まれ出て来ますけれど、やはり何となく「良いデザイン」というのはあるものです。
目を惹くと同時に、好感が持てるもの、とでも言いましょうか…。
しかし厄介なことに、大半はその人の好悪の感情(つまり、好きか嫌いか)で判断されてしまうのもデザインなのです。
業界の方なら大抵は経験済みだと思いますが、プレゼンテーションの場で入魂のデザイン案を、「う〜ん、これ、好きじゃないな」というクライアントのひと言で葬られたこと…。

さて、では、「デザイン」とは何でしょうか。

私の未熟な言葉で締めくくるより、私が好きで、今でも10年以上に亘って使い続けている Apple Macintosh 生みの親(の一人)、スティーブ・ジョブズの言葉を引用させて頂きます。

"Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works."

  Steven Paul "Steve" Jobs

2014年7月10日木曜日

「欲」について

(写真は、イメージです)

 俗に「五欲」と言いますが、色欲・飲食欲・睡眠欲・財欲・名誉欲の五つの欲望を指します。
したや、のみたや、ねむたや、かねほしや、よくいはれたや…という言い方もあるようです。
順番は特に決まりはないようですが、欲の強さからいうと、1)睡眠、2)食欲、3)性欲、4)財欲、5)名誉欲…でしょうか。
人によって多少の違いはあるでしょうが、1)と2)は命に関わるので、これは不動。
3)〜5)は、人によってまちまちでしょう。
最近富みに、政財界・官界に於いては「欲ボケ」がはびこっておりますが、これは殆ど4)5)でしょう。

さて私は、最近富みに「物欲」が希薄になって参りました。
言い換えれば、欲しい物がない。
かつては車が欲しい、高級腕時計が欲しい、服、靴、鞄、カメラ…等々、欲しい物が沢山ありましたが、最近殆どありません。
勿論、必要な物は買いますが、腕時計等、5年以上前のスウォッチを未だに使っている有様です。壊れないし、正確です。ロレックスなど、重たいだけで少しも良いと思いません。
経済活動には、いささか非協力的ということになりますね。

また歳のせいか、性欲も希薄になっています。
別に女性に興味が無くなった訳ではないのですが、若い頃のように「したや…」とは思わなくなって来たことは確かです。
財欲については…。勿論お金は必要ですし、欲しいとは思っていますが、普通に生活が出来て、時に家族や仲間達と楽しく飲めて、たまには好きなところへ旅行が出来たり、時に大事な人たちに贈り物が出来たりするくらいで充分だと思っています。
毎日10万円使えといわれたら、きっとストレスで胃に穴があくでしょう (^^;

しかし、です。私のことはさておき…。
適度な「欲」は、やはり必要なんですね、いろいろと…。
先の1)2)の欠如は、死に繋がります。3)の性欲欠如は、人口減少に、4)の欠如は経済活動の低迷に繋がるでしょう。
5)の名誉欲については、少し難しい。恐らくリーダー的・指導者的人材の欠乏に繋がるのではないかと思います。

世の害虫的な「欲ボケ」連中は消滅して欲しい限りですが、適度な「欲」は、やはり必要なんですね…。

さ! 適度な財欲のためにも、仕事仕事! (^^;

2014年7月7日月曜日

ロイヤリティー・フリー・フォトの功罪


私が業界に入った数十年前から、「ストックフォト」というビジネスはありました。
しかしネットが普及し、写真がフィルムからデジタルに変わってしまった今日、ストックフォトもネット経由で簡単に検索し、入手出来るようになりました。
写真を職業とするカメラマン(フォトグラファー)には、辛い時代です。

さて、「功罪」に関してです。
「功」は勿論、デジタルの進化により、素人でもそこそこの写真が撮れるようになったこと。
私は素人ではありませんが、勿論プロの写真家でもありません。それでもサイトにアップする写真なら、大抵のものは自分で撮影出来ます。iPhone ですら、そこそこ撮れるのです。
必要なら、ネット経由で様々な写真が、簡単に、安く、入手可能です。便利なものです!

一方「罪」の部分は、先に上げたカメラマンの受難です。
プロとして腕を振るえる世界が縮小したばかりか、昔は現像は現像の専門業者に任せていたのが、今や自分でPCに取り込み、納品用のデータ処理(これを業界では『現像』と呼んでいるそうです)までやらなければならないのだそうです。

ロイヤリティー・フリー・フォトがネットから容易く入手出来るようになった今、カメラマン達は益々、存在を脅かされて行くのでしょうか…。
実際には、ちょっとしたサイト用の写真でも、プロに頼んで撮ってもらったものは、やはり良いのですがねぇ… (^^;