2014年10月31日金曜日

バイラルメディアの酷さについて…

 ▲写真は、青山に「ルパン三世参上!」(イメージです)

  以前のブログにも少し書きましたが、今、バイラルメディアが問題になっています。
 何が問題かというと、「盗作」「盗用」問題です。
 そもそも「バイラルメディア」のバイラルとは、「(ビールスのように)感染的な」という意味があり、TwitterやFacebookなどのSNSサイトやブログで話題になっている記事を大量に引用し、PV(アクセス)を稼いで広告収入を得ているサイトのことです。
 「記事を引用」と書きましたが、実情は丸ごとパクり、つまり「盗作」「盗用」になっているようです。

 今、槍玉に挙がっているのは、BUZZNEWS。
 キチンと「引用」しているのなら、「…によると」として元の文章を変えずに掲載し、あるタグを使って囲み記事扱いにした上、引用元のURLをハッキリ添える必要があります。
 ところがBUZZNEWSを始めとする大半のバイラルメディアは、引用元の文章を少し変えてオリジナルであるかのように装い、画像や映像はまるまるパクるか、若干加工するというやり方。
 問題になって当然です。
 BUZZNEWSの運営会社は「WebTechAsia」。本社はシンガポールになっています。

 内容こそ違え、同じネット業界で仕事をさせて頂いている者として、大変恥ずかしい事ですし、腹立たしいことです。
 著作権を無視したパクリだけでも酷いのに、サイトによっては続きを読むために「次へ進む」ボタンをクリックすると、FacebookやTwitterのエンター画面が現れ、OKするとFBなどに登録してある個人情報を抜かれる事になるのです。
 結果は、想像するだに恐ろしいことです。
 それでなくても世の中のモラル崩壊を嘆いているのに、自分が仕事をしている業界でもモラル崩壊に手を貸しているのかと思うと、もうこの業界で仕事するのが嫌になって来てしまいます。

 大体がネット業界で荒稼ぎしているのは若手が多いのですが、稼ぐのは構わないけれど、まともにやれよ! と言いたいです。
 ああ、オジさん、落ち込むなぁ…。