2018年1月4日木曜日

何故『ヒトは「いじめ」をやめられない』のか

 脳科学者の中野信子センセもおっしゃっているが、『ヒトは「いじめ」をやめられない』らしい。

 人間の脳内では安心感を抱かせ、やる気を出させるセロトニンという神経伝達物質が分泌されているが、日本人はセロトニンを再利用するセロトニントランスポーターの量が少ない人が極めて多く、世界一不安になりやすい民族といえる。そのため、「裏切り者検出モジュール」の感度が高く、フリーライダーとはいえない人までも「将来的な不安の種」と認識し、過剰に排除してしまう。これが「いじめ」のメカニズムだ。

 ということのようだ。

 今回の大相撲の問題でも然り。
 どう考えても、被害者である貴ノ岩やその親方である貴乃花が批判されるのは本末転倒だと思うのだが、結局理事会でもその上の何チャラ委員会でも貴乃花の理事解任が決定されている。

 しかし、「暴力は良くないが、貴乃花のやり方も良くないよね」というのは、「いじめられる側にも問題がある」というのと同じだ。これを認めてしまうといじめはなくならない。角界という特殊な世界だからそのような状況になったのではなく、会社組織でも当たり前のようにいじめは起きる。

 仲間意識の強い集団ほどいじめは起きやすく、目立って、集団から浮いた人が標的になりやすい…(後略)

 いじめの問題とは少し違うけれど、昨今問題になっていた『煽り運転』。心理的には<自分は捕まらない>という裏付けのない自信を背景に、ストレス発散的な行動であるらしい。
 これもある部分、中野センセがおっしゃっている“セロトニントランスポーターの量が少ない人が極めて多く、世界一不安になりやすい民族”という日本人の特性が影響しているのではないかと、小生は思っている。

 すべての人が互いに相手の事を思いやるようになれば…なんていうお為ごかしを言うつもりはないが、人は一人だけでは生きて行けないのだから、せめて世の中が少しでも暮らしやすい世の中になってくれなければ、若い人もジジババも、将来に希望を持てないではないか。
 ちょっとそういう事も、考えようね!

 引用は
 http://blogos.com/outline/269081/ より
 

2017年11月15日水曜日

若者は「インターホン恐怖症」?

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アメリカの20歳以下の若者はインターフォンが厭だと思っているそうだ。
鳴らされて出るのが恐いし、自分も友人の家であっても鳴らさないという。
ではどうしているかというと、家の前まで行ってスマホでテキストメッセージを送るのだそうだ。
ましてやドアをノックするなど、絶対やらないらしい。




「えっ?!」と思いました。
相手の家の前まで行って、スマホで「来たよ」って連絡するの??

インターホンは『よその人』で、テキスト(スマホ)は相手が『友人』である事を意味するかららしい。

日本でも固定電話を持たない若者が急増し、就職しても職場から(固定)電話をかけられない若者が増えているという。
そのうち日本でもインターフォンを鳴らさない、インターフォンに出ない若者が増えるのだろうか…

宅配便も、家(ドア)の前でインターフォンを鳴らさず、スマホから連絡するようになるのだろうか… (^^;


画像:株式会社インベスターズクラウド より
https://www.tateru.co/press/post/2499/

2017年6月13日火曜日

今どきの高校生は…

『KADOKAWAが「魔法のiらんど」ユーザーの高校生に実施したスマートフォン利用調査でそんな結果が出た。』

というデータ。(IT media NEWS より)

魔法のiらんど」とは、KADOKAWA アスキー・メディアワークス(AMW)が運営するスマホ向けの無料ホームページ作成サイトサービスのブランド(Wiki より)のこと。
自らのキャッチは「日本最大級のガールズエンタテインメントサイト」とのことで、
『大人気の小説を始め、みんなの気になる恋愛事情から映画・音楽の最新エンタメ情報まで盛りだくさんの、ガールズエンタテインメントサイトです!もちろん小説やブログ、ホームページも無料で簡単に作れちゃう!今すぐ魔法のiらんどを楽しもう!』
と唱っている。

従って、以下に紹介するデータは、この「魔法のiらんど」ユーザーに対する調査である事をお断りしておきます。

同データによると、


やはりダントツは予想通り「LINE」。これは分かるとして、ちょっと予想外だったのが「Twitter」。LINEに迫る勢いだ。
予想通りだったのが「Facebook」で、2割にも満たない。Facebookは実名が原則だし、オヤジ・オバサンが多いからだろう。
「YouTube」は分かるけれど、「Instagram」が伸びて来ているという事だが、これは意外。
Instagramで高校生が最も見るジャンルは「ファッション」、最も投稿するジャンルは「食べ物」だった。

また、情報収集はSNSに次いでスマホのウェブサイトが多く、テレビが3位に付けているのは驚きだ。
(高校生はテレビなど見ないと思っていたから…)
当然のように雑誌・新聞は極端に少ないのだが、PCでのウェブサイト閲覧が雑誌より低かったのにも驚いた。
大学生がPCを使わなくなっているという事は知っていたが、やはり高校生もそうだったのだ!


さらにスマホの機種がダントツ「iPhone」で、アンドロイドは半数にも満たないということだ。

まとめると…
今どきの高校生(多分、女子)達は、「iPhone」の「LINE」で友達と繋がり、更に「LINE」や「Twitter」などで情報を収集しており、ファッション情報は「Instagram」を参考にし、雑誌・新聞には見向きもせず、適当にテレビを見ている。
そして登校前のひと時と、下校後の夕方から深夜にかけて頻繁にスマホを使っているという姿が浮かび上がって来た。

毎日、新聞に目を通し、ネットはPCを使い、SNSは「Facebook」というのは、最早ジジババだけだということか… (^^;

2017年5月10日水曜日

「ホントなのか?」

あるWebエンジニアが、自身のブログでこんな記事を書いていた。

「こんなWebは嫌だ」

その出だしの部分は、こうだ。

目覚ましい普及と進化を遂げたWeb。しかし今、Webにとってクソみたいな時代が到来している。それもこれも全部貧乏人が悪い。悪貨が良貨を駆逐するとはまさにこの事だなぁ。

私がWebに興味を持ち始めたのが1995年頃で、ちょうどWindows95が発表された頃だった。
その当時私は、広告制作にようやくマックを使い始めたばかりで、確かPower Mac 9500だったと思う。
ブラウザと言えばまだMosaicから発展したNetscapeしかなかった時代だ。
そして2000年問題が話題になっていた頃、見よう見まねでWebを制作し始めた。
たまたま運良くソースを見る事が出来るようになり、コピペして自己流でhtmlコードを書いて行った。
まだ参考書など殆ど無い時代だったから、全くの「見よう見まね」だった。
試行錯誤も繰り返し、今だったら数分で書けるコードに数時間、数日を要する有様だった。
それでもいつしかサイトを制作出来るようになり、2003年には、初めて仕事としてWebを制作するまでになっていた。
そのせいで私は、未だにコードは手書き(アプリを使わない)している。

その頃はまだ、個人も企業も、ウェブサイトを持っているというだけで感心された時代だったから、先に書いたブログの引用のような事は、全くと言って良いほど無かった。
しかしたったの20年足らずで、社会(世界)は驚くほど変わっている。
今やそこいら辺の兄ちゃん姉ちゃんがスマホで投稿した記事が、アッと言う間に何万アクセスも稼いでしまう世の中なのだ。

だから、先のブログの記事になるのだ。続けてみよう。

誰もが気軽にお小遣いを稼げる時代。貧乏人やバカどもは「お金を稼げればいい」としか考えずに情報をクソのように扱う。結果として能力も技術も知識もない馬鹿野郎がそれをやるのだから、クソみたいな情報がネット上にはびこることは必然と言えよう。
(中略)
誰もが簡単に情報を発信できる時代。Webサイトの制作もとても簡単になった。テンプレートを使えば誰もがそれっぽいサイトを簡単に持てるようになった。それはいい。いいことだ。でも「情報を扱う」という気構え・意識は伴われていない。

ネットは間違いなく便利だし、私自身、それを生業としているし、個人的にも大いに活用している。
無くす事など絶対に不可能だと思うけれど、デタラメな情報やウソ情報、あるいは悪意に満ちた情報に接すると、いっその事インターネットなど無ければ良いと思ってしまうことがある。

デタラメな情報やウソ情報、あるいは悪意に満ちた情報を垂れ流すバカ共は無くならないかもしれないが、せめて、その情報が本当かどうか確かめられないまでも、疑ってかかるくらいの慎重さは持った方が良い。
安易にリツイートする前に、「ホントなのか?」と疑ってみてください。

2017年4月2日日曜日

「電話急げ!」

これだけ見たら、何のことだ? と思いますよね。
営業の仕事の電話か? はたまた待ち合わせに間に合わなくなりそうだからか…?

実はこれ、「善は急げ」の掛言葉、ダブルミーニング。


「電話いそげ」
メールでコミュニケーションしたい気持ちはわからんでもないんですけど、そのメールを1通書くより先に電話を一本したほうがいいんじゃないでしょうか。そのメール、障害報告ですよね?

【IT業界名言集】我がコードは我流。我流は無形。故に誰にも読めぬ。【10年進歩なし】
というタイトルのBLOGOSの記事の中の一節です。

10年近く前にまとめたIT業界の名言集を久々に読み返したところ、今見ても新鮮味があるというか、IT業界の変わらなさを実感し、ちょっと残念な気持ちになりました。この10年間でIT業界は果たして進歩してきたのでしょうか。2017年版の要素も追加して、IT業界迷言集を紹介します。

という書出しで始まるこの記事は、IT業界の悲喜こもごもを箇条書きで15項目挙げていますが、タイトルを見ただけで笑えるもの、妙に納得してしまうものもあり、久々のヒットだと密かに思った次第です。

しかし「電話急げ!」に話を戻すと、確かに大抵の用件はメールで済ませてしまう今日この頃ですが、送ったは良いけど返事が来ないとイライラするくらいなら、確かに電話してしまった方が早いのは言うまでもありません。
でもその一方で、大した用事でもないのにいつも必ず電話して来る人も居ますね。
こちらがメールで送った内容に、急ぎの用でもない場合は「了解!」とひと言返信すれば済むものを、わざわざ電話して来てこちらの内容を確認し、ついでに何かおしゃべりする。
こちらもヒマなら良いですが、何故か忙しくて手が離せない時に限ってこの手の電話…。なんだかなぁ… (^^;

メールと電話、上手く使い分けましょうね!

2017年2月24日金曜日

ネット・スマホ信者の弱点

『ビートたけしがネットやスマホを批判する訳』と題するネット記事が、
BLOGOSに掲載された。
それは「NEWSポストセブン」に掲載された『ビートたけし「ネット・スマホ信者の弱点」を指摘』というオリジナル記事について書かれたものだ。
「NEWSポストセブン」に掲載されたビートたけし氏の記事は『ニコニコニュース』に転載され、アッという間に1,000件以上の書き込みがあったという。

コミュニケーションやエンターテインメントのツールとしてスマホが役に立ってるのは認めるけど、かといって「ネットで調べればいいから知識はいらない。要はネットを使いこなす頭脳だ」みたいな風潮は絶対おかしいね。


          (写真=NEWSポストセブンより)

ビートたけし氏は芸人でありながら世界的に有名な映画監督でもあり、テレビでは司会・コメンテーターとしても活躍している多才な人だ。
氏の好悪好き嫌いは別にして、

ビートたけしは「ほとんどの人間が普段からなんとなく感じている事」を絶妙の表現とタイミングで誇張して繰り出すことが上手い。

ことは事実だろう。

小生も仕事柄、常にパソコン、パッド、スマホを使用しているが、個人的に使うのはせいぜい1日1時間ほどだ。
氏の言う通り、『アレに一日中かじりついてるってのは正気じゃない』と思う。

知識をネットに頼っている人々は、実はネットにはウソの情報も結構多いということを気にしなくなり、やがてネットに出ている事は(自分と反対意見でない限り)頭から信用するようになってゆく。
恐ろしい事だと思う。

また先日、SNSのある記事。今どきの若い子は、スマホの電話ボタンにある《受話器》のマークの意味するところが分からない子が多い…というのを読んで、「えっ?!」と思った。
そうか…。家に固定電話がないケースも増えているだろうし、街角から公衆電話がどんどん姿を消している時代だものなぁ…。
もう一つ思い出した。
大卒の新入社員で、電話のかけ方が分からないという者が、結構増えているという記事。
時代が変わったと言ってしまえばそれまでだが、やはい何かおかしい。
パソコンやスマホは確かに便利な道具だが、道具に使われてしまっているのは本末転倒だろう。

こういう事は学校では教えてくれないだろうから、やはり親が子供の頃から教えて行くべきなんだろう。
しかしその親が既に中毒だったら…

将来は、暗い… (^^;
 

2016年11月25日金曜日

「ウソが真実を駆逐する」SNS社会の怖さ

タイトルを読んで、「そんなバカな!」と思う方も多いかも知れません。
私自身、何となくそんな危惧は抱いておりましたが、面と向かって言われると「え? ホントに?」と思ってしまいます。

しかしまあ、この記事を読む限りでは、「なるほどね…」と思わざるを得ませんでした。
『「脱真実(Post-truth)」社会では「悪貨が良貨を駆逐する」 ヘイトのアクセラレーターと化したSNS』
BLOGOS の記事です。

2年前にも『「‥‥と言われています」の怖さ』と題して類似の記事を書きましたが、例えそれがデタラメな記事であったりウソであったりしても、「‥‥と言われています」と何度も見聞きしているうちに、自然それを信じてしまう、そういう怖さがあります。

SNSでニュースが繰り返し、しつこくシェアされるこんにち、たとえそれがねつ造されたニュースであっても上位にトレンドしてしまうし、たいていのユーザーはそのニュースの真偽を判断できる能力を持っていない……

いつの間にか真実は奥に追いやられ、まことしやかなウソがまかり通ってしまう。
余程ウソを見抜く目や耳を養っておかない限り、私たちはいつの間にか悪意を持った影の権力者達に操られてしまうかも知れません。

ネットでシェアされるニュースも、残念ながら加速度的にガセネタ度を増してきています。特にフェイスブックは、それがひどい。
最近では、むしろツイッターの方が速報性やガセの少なさでマシなくらいです。

フェイスブックユーザーは、若者よりもずっと年齢層が高いようですが、それでも判断力の偏りが顕著のようです。
1ユーザーである小生も、気をつけようと思います。

(画像はついこの間まで話題になっていた都庁のホームページにあったウソのデータ)